親子のふれあいを増やそう

平成9年6月「新潟県教育月報」掲載

 

 最近子供たちの「生きる力」が失われているといわれています。昨年(平成8年)出された15期中教審の答申においても、これからの教育ではゆとりの中で「生きる力」を育成する事を重視するとされています。

 バブルの時代以来、社会全体が病気にかかっているように思います。お医者様からお聞きすると、風邪を引くとその人の身体の中でもっとも弱い部分に症状がでるのだそうです。社会の中で最も弱い存在であった子供たちが、我々大人の犠牲となって今苦しんでいるのだとすると、本当に申し訳ないことです。今こそ子供たちに本当に子供らしい活力を取り戻させてやる責任が、私たちにはあると言えるでしょう。

 私たちが親から育ててもらった時代より、今はいろいろな面で驚くほどの進歩が見られます。しかし、私たち親が子供に割いてやる時間はかえって減っているのではないでしょうか。子供たちと正面から向かい合って話す時間を持たずに、ここまできてしまったように思います。子供たちの生きる力が失われた原因は親にあると言って良いのではないでしょうか。

 私はこれまで4年間、PTAの会長をしてきました。その中で、地域や家庭内での大人と子供の触れ合いの場が本当に少なくなっている事を感じました。私の家庭でも休みに私が家にいると、「お父さん今日はどうしたの」と子供に聞かれる事がよくありました。これはやはりおかしいことだと気づく事ができたのは、PTA活動にいやいやながらも参加したおかげだと感謝しています。

 PTA活動の中で多くの体験の場を作る事で、親子の触れ合いを少しでも促進する事になればと考えています。