お正月に当たって

新潟市仏教会だより「仏法僧」平成15年お正月号掲載

 

お正月

 「昭和」から「平成」に元号が変わってから、いよいよ十五年目を迎えることとなりました。この間この日本あるいは世界中において、多くの出来事がありました。また、平成三年の湾岸戦争、平成七年の阪神大震災など必ずしも良い出来事ばかりでなかったことも確かです。

 お釈迦様は、人生は「苦」であると教えられました。何事も思うようにならないのが人の一生です。その「思うようにならないこと」を「思うようにしたい」と欲張り、わが身と周りを見比べては嫉(そね)み、妬(ねた)むことから「苦」が生まれるのです。このような煩悩(ぼんのう)を滅すれば「苦」から逃れられるとお悟りになられたのがお釈迦様であり、その教えが仏教です。

 凡夫の身にはこのお釈迦様の教えに従った生き方をすることはなかなかに難しいことです。

 けれどこの度お正月を迎えるにあたり、お寺や、家庭のお仏壇への初参りにおいて、これまでの人生を振り返り、これからの人生に向けての心がまえを新たにされる際に、このお釈迦様の教えを思い出していただけたならばと思います。

修正会

 お寺への初参りの行事を『修正会(しゅしょうえ)』といいます。中国の年始の儀式が元であるといわれ、日本では七五九(天平宝字三)年以前から行われていたようです(岩波 仏教辞典)。

 行事の期間や内容はその寺や宗派によっても異なりますが、「年の初めにその年の生活の目標を立て、心を新たにし、求道の生活に進む決意をする(広説仏教語大辞典)」場として、仏教徒にとって是非とも参拝したい行事です。

 またお正月には、家庭のお仏壇の荘厳を整え、仏様に新年の挨拶をしていただきたいものです。お正月の荘厳については、菩提寺の住職にお尋ねください。