新住職に就任して

平成8年8月林徳寺仏教壮年会報「誠心」掲載

 

  私はこの度、林徳寺の第16代住職に就任させていただきました。それに伴い、5月11日に280余名と言う大勢のご門徒の方々にお参りを頂いて、住職の継職を阿弥陀如来様に報告申し上げる法要を務めさせていただきました。様々お世話になりました皆様には、改めて御礼を申し上げます。

 また、6月20日には本山京都本願寺におきまして住職補任式が行われ、出席して参りました。そこで、ご門主様より林徳寺の住職に任ずる辞令を頂いてまいりました。これで住職就任にかかわる行事は滞りなく終了し、いよいよ新住職としての勤めが始まる事でございます。しかしまだまだ若輩の身であり、勉学は元よりあらゆる面で前住職には遠く及ばぬ事を痛感いたしております。しかし、400年の歴史をもつこの林徳寺の住職となりました上は、微力ながら全力を尽くし、ご門徒の皆様の協力を頂いて、この寺を盛り上げていかねばならないと決意を新たにしております。

 ご門主様の「住職の心」という文に、住職の勤めの第一は聞法者であることとあります。お寺に住し職務をもつと言うことは、まず聞法の機会に恵まれているという事であると、お教えくださっておられます。私のこれからの生活を考える上での指針をお示し下さったありがたいお言葉であると喜んでおります。

 ご門主様はさらに、日常生活における問題の一つ一つに真剣に取り組む事が、すべて聞法のご縁であり、お慈悲を仰ぐご縁であるともお示しくださっておられます。阿弥陀様の大悲に包まれて生かさせて頂いておる身であることを喜びながら、その喜びを世間の皆様と共有できるよう社会に働きかけていく事が、浄土真宗寺院の住職の勤めであろうと思います。

 今後はなんとしましても、ご門徒の皆様のご支援とご協力により、宗門と林徳寺の発展に全力を傾け、前住職に一歩でも近づく事が私の責務と考えております。

 今後とも、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。